カラーコーディネーター資格を独学で取得は難しい?
カラーコーディネーター検定試験とは、東京商工会議所が実施する色に関する知識や技能を問う検定試験です。
マークシート式で試験時間は90分、100点満点中70点以上で合格で、学歴・年齢・国籍・性別に制限がなく、誰でも受験することができます。
2020年6月からアドバンスクラスとスタンダードクラスの2段階に分かれ、試験内容が変更になったため、従来よりも取得しやすくなっています。
結論から言いますと、
カラーコーディネーター資格を独学で取得することは可能です!
わたしは実際に独学で、約1か月弱の勉強期間で受験し、スタンダードクラスを92点(100点満点)の成績で合格することができました!
色彩検定との違いは?
カラーコーディネーター資格試験と色彩検定は、
どちらも色彩に関する知識を問う資格ですが、いくつかの違いがあります。
まずは、主催団体が異なります。
カラーコーディネーター資格は東京商工会議所が主催しており、色彩検定は日本色彩学会が主催しています。
次に、試験内容や範囲にも違いがあります。
カラーコーディネーター資格は、ファッション、インテリア、商品デザインなど、実践的な色彩の使い方に重点を置いています。
一方、色彩検定は、色彩理論や色彩心理学など、科学的な側面に重きを置いています。
また、資格のレベルや試験形式も異なり、
カラーコーディネーター資格は、スタンダードクラスとアドバンスクラスの2段階で、
色彩検定は3級、2級、1級の3段階となります。
ご自分の目的やキャリアに合わせて、どちらの資格を目指すかを決めることが大切ですね。
わたしは色彩検定も2級まで取得済みですが、カラーコーディネーター検定のほうが実践的な内容が多い気がしました。
カラーコーディネーター資格の試験内容は?
カラーコーディネーター資格の試験は、色彩に関する幅広い知識を問われます。
試験内容は、色彩の基礎知識から応用まで多岐にわたり、
具体的には、色彩の理論、色彩心理学、色彩調和、ファッションやインテリアなどの分野での色彩の使い方などが含まれます。
2024年現在はスタンダードクラスとアドバンスクラスがあり、
試験は多肢選択式で、制限時間は1時間半(90分)。
下記の通りIBT方式と、CVT方式が選択できます。
受験方式 | 詳細 |
IBT方式 | 受験者ご自身のパソコン・インターネット環境を利用し、受験いただく試験方式 |
CVT方式 | 各地のテストセンターにお越しいただき、備え付けのパソコンで受験いただく試験方式です。 |
独学で合格するために必要な教材は?
独学でカラーコーディネーター資格を目指すためにまずわたしが用意したのは「書籍」でした。
最もおすすめなのは、公式テキストです。
試験の範囲や内容に沿った学習が確実にできるので、このテキストを熟読することで試験範囲は網羅できます!
また、この公式テキストの情報量がとても充実しており、試験以外にも活用できそうな内容だったので、
手元においておく価値のあるテキストだと思います。
また、試験の出題傾向や頻出問題を把握するためには、過去問を繰り返し解くことは必須なのですが、
カラーコーディネーター検定に関しては、試験内容がリニューアルされて間もないためか、過去問についての情報を探すのに苦労しました(2024年5月時点)。
そこで、わたしは解説が詳しく例題が多く掲載されている参考書をさらに1冊厳選し、それを徹底的にやりこむ手法で試験に挑戦しました。
以下で詳しくご紹介しますね。
おすすめのテキストと参考書
カラーコーディネーター資格の独学におすすめのテキストと参考書を2つご紹介します。
試験範囲を網羅しており、基礎から応用までしっかり学べます。
フルカラーの図や写真でビジュアル的にもにわかりやすく解説してあり、学びやすい工夫がされています。
掲載情報が非常に豊富で今後も活用できそうなことにも期待をして、まずは購入しました。
②スピード合格! カラーコーディネーター【スタンダードクラス】テキスト問題集
試験範囲をしっかりカバーし、重要ポイントに絞ってまとめてあるため、本家テキストと比較してさほど時間をかけずに読み進められました。
各章ごとにその章で学習したことを復習できる「演習問題」が、
さらに巻末には実際の試験を想定した「実力チェックテスト」が2回分掲載されています。
別冊付録がまた大活躍で、しっかりと覚えておきたい重要図版を網羅的にまとめてあり、
後半には試験で問われやすい内容が一問一答で掲載してあり、付属の赤シートを使って復習できました。
この別冊が、最後の追い込みタイミングで
出先やすきま時間での復習に非常に重宝しました。
忙しい中での効率的な勉強法とは
私個人的のおすすめ勉強法のポイントは、とにかく「すきま時間を活用する」ことです。
フルタイムかつ毎日21時過ぎの帰宅という繁忙期での受験だったため、
平日は帰宅してからの30分程度が現実的な勉強時間でした。
ノートにまとめる時間がもったいなかったので、
ひたすらテキストを読み込み、付箋で重要語句の場所に付箋をしたり、マーカーでラインを引いて全体の概要を理解するところから始めました。
テキストを一周読み終わったあとは、
「演習問題」で躓いた問題に該当する部分を再度読み込み、知識の定着を図りました。
勉強スケジュールの立て方
わたしはどちらかというとスケジュールをがっちりきめて取り組むことが苦手です。
大まかなスケジュールを自分で決めて(一週間程度のスパン)、その範囲で目標まで到達できればいい、といったようなゆるスケジュール管理で取組んでいます。
忙しい毎日なので、プライベートまでがちがちに管理すると、勉強のモチベーションが落ちてしまうからです・・。
とはいえ、資格取得の王道学習法としては、以下ステップを踏んでいきます。
そしてなにより大切なのは、
短時間でも継続的に学ぶという意識を持ちつづけること。
子育て、仕事、家事など多忙な日々を過ごしながらの30代、40代女性の学習スタイルとしては、
わたしは学習意識を持ち続けることを優先するために、
柔軟に対応できるゆるスケジュールを組み立てることが大切だと思っています。
勉強時間の管理方法
日々忙しい30、40代の女性が効率的に独学で資格取得の学習を進めるには、
毎日の勉強時間を大まかに設定し、ルーティン化することが精神的に負担が少ない学習スタイルだと思っています。
お昼ご飯の合間に、帰宅して食事をした後の合間に、朝30分だけ早起きして・・・・
といったように、毎日の生活の流れを崩さない取り入れ方がおすすめです。
また、タイマーを使って集中時間を管理する方法もぜひおすすめします。
ポモドーロ・テクニック(集中する時間と休憩時間を繰り返すことで、仕事のペースを生み出す時間管理術の一つ)など、25分勉強して5分休憩するサイクルを取り入れると、集中力が維持しやすくなります。
- タイマーを25分に設定して学習を開始する
- タイマーが鳴ったら、3~5分の休憩をとる
無理をせずに集中できる学習リズムをつくり、時間と能力のバランスを高めるテクニックであり、
シンプルだからこそ実践しやすく効果につながりやすい手法ですので、ぜひ試してみてくださいね。
一発合格するためのコツ
カラーコーディネーター資格に一発合格するためのコツは、なにより30分でもいいので毎日の学習時間を確保して、基礎からしっかりと学ぶことです。
1か月程度の期間があれば、十分合格できるボリュームだと思います。
まずはテキストを繰り返し読み、理解を深めましょう!
次に、例題にしっかり取り組み苦手範囲をフォロー、試験が近くなってきたら、模擬試験を受けて本番の試験形式に慣れることも大切です。
試験直前には、苦手分野の復習と重要ポイントの再確認を行い(ここが重要)、当日に向けて無理なく準備をすすめましょう!
以下画像は、直前に模擬試験を解いた時のメモ帳です。
自分が分かればいいので、とても走り書きできれいとはいえませんが、時間をかけずにやりきることが大切だと思っています。
試験の申し込み方法と受験料
カラーコーディネーター資格試験の申し込み方法は、こちらからご確認ください。
公式サイトから申し込みフォームにアクセスし、必要事項を入力します。
IBT方式(受験者自身のパソコン・インターネット環境を利用し受験)での受験料は、
【スタンダードクラス】 5,500円(税込)
【アドバンスクラス】 7,700円(税込)
CBT(各地のテストセンターでの受験)の場合は、上記+利用料2,200円(税込)
※受験料についてはぜひ公式サイトで最新の情報を確認してくださいね。
スタンダードクラスとアドバンスクラスの併願受験も可能です!
仕事での活用方法とキャリアパス
カラーコーディネーター資格を取得することで、仕事での活用やキャリアパスが広がります。
ファッション業界や美容業界では、色彩の知識を活かしてトレンドに合わせたコーディネートや、メイクの提案に活用できます。
また、インテリアデザイン業界では、室内の色彩計画や家具の選定において、顧客のニーズに応じた提案がしやすくなります。
広告業界では、広告やパッケージデザインの色彩設計に役立ちます。
さらに、実務を経てカラーコーディネーターとして独立し、個人や企業向けのカラーコンサルティングを行うこともできるようになると思います。
わたしは、仕事で資料作成をする際に、配色のアイデアやバランスについて色の知識が非常に役に立っています。
まとめ
このように、カラーコーディネーター資格を取得することで、
さまざまな分野で色彩の専門知識を活かすことができ、キャリアの幅が広がります。
アート志向というキーワードも注目を集めている昨今ですので、
色彩のプロフェッショナルとしての地位を確立し、さらなるキャリアアップを目指すこともできますよ。
ぜひご参考になれば幸いです。
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